温朝食のチカラ

温朝食で心身のスイッチON

朝食を毎日食べる子ほど成績が良い

毎日の朝食が、学校の成績アップにもつながる大切な役割を果たしていることをご存知でしょうか?小学生を対象にした実態調査によると、朝食をきちんと食べている子どもほど成績が良いことがわかりました。国語と算数のテスト結果を比較すると、毎日朝食を食べている子どもと欠食の子どもでは、平均で約18点も点数に差が生じることが明らかになっています。

起床時の低体温で、通学意欲も低下

さらに、体温の高さ・低さが、朝の通学意欲にも関係していることが報告されています。中高生男子を対象に、朝の通学意欲を調査したところ、朝起きた時の体温が標準(36℃台)の生徒の15.9%が、「通学意欲なし」と答えたのに対し、低体温傾向(36℃未満)の生徒では倍近くの、約30%に上ることがわかりました。この調査から、朝の低体温が、「学校に行きたい」という意欲の低下にまでつながっていることが考えられます。
朝食の役割のひとつとして、体温の上昇が挙げられます。低体温の生徒は、朝食を欠食しているか、または朝食内容が不十分の可能性があります。
食べ物の中でも、温かいものは、体温を更に上昇させる効果があります。朝から頭と心のエンジンをかけ、1日の始まりをきちんとスタートさせるためには、朝食に温かい食べ物をとりいれることが有効といえるでしょう。

新発見!温かいスープで、脳の働きがスムーズに

温かいスープは、体温を上げるということが、これまでの研究で明らかになっています。今回は、温かいスープが脳機能に与える影響を、脳波を分析し検討しました。その結果、温かいスープを摂取すると、頭がスッキリし、脳が円滑に働く状態になるということがわかりました。
実験は、杏林大学医学部精神神経科学教室・古賀良彦教授監修の下、30-40歳代の健康な女性6名を対象に実施。【水】と【温かいスープ】、【水】と【冷たい牛乳】摂取による脳波への影響について、頭皮上128部位の脳波の動きを測定。主にα波への影響を調べました。
α波とは、脳が円滑に機能しているときに出現量が多くなることで知られています。また、心理的なリラクゼーションの程度を反映するとされ、緊張感やイライラが緩和され、頭がスッキリした状態を表すといわれています。

朝は"冷たい牛乳"よりも"温かいスープ"の方が、
勉強やテストがはかどる可能性

今回の実験により、【温かいスープ】は【水】と比較して、摂取直後からα波が広範囲にわたり多く出現することがわかりました。この状態は、【冷たい牛乳】と【水】を比較した時よりも、より顕著に表れました。このことから、温かいスープを摂取した方が、頭がスッキリし、脳がスムーズに働く状態になりやすいということがわかったのです。
食品が脳波に影響を与える要素としては、大きく【温度】・【香り】・【味】が挙げられます。温度が高いと、食品は蒸発しやすくなり、より香りが高まります。今回、【冷たい牛乳】よりも、【温かいスープ】で効果が得られたのは、「温かさ」が一つの大きなポイントであったということがいえるでしょう。
古賀先生はこの結果に対し、「温かいスープ摂取直後から、α波が広範囲で出現したことは、脳が円滑に働いている状態を示します。また、朝から温かいスープを摂取すれば、脳がいわば"スタンバイOK"の状態になり、午前中から勉強や仕事、家事がはかどりやすくなるといえるでしょう」 と語っています。