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Tuesday, 07, 02, 2017

温朝食コラム

冷えざるを得ない現代人にとって、寒さが身にしみる今の時季には温朝食が◎

ストレス社会は冷えの温床!?

大手銀行系シンクタンクの昨年12月の発表によれば、日本の景気は持ち直しており、先行きは穏やかな回復が続くとの予測がなされています。しかしながら、日々のニュースで人員削減や業績の下方修正を行う企業を見ていると、現時点で世間を取り巻く不景気感はぬぐえず、というのが正直なところともいえそうです。
こうした日本の経済状況、さらには、職場や家庭などにおける人間関係の問題と、悩みの種は盛り沢山。まさに、現代に生きるすべての人たちは、日々普通に暮らしているだけでもストレスにさらされざるを得ない環境にあると言って過言ではないでしょう。
このストレス、適度なものなら必要といえますが、過剰になれば心身にさまざまな悪影響を及ぼします。たとえば「冷え」もそのひとつ。これは、ストレスによる刺激を受けた際の反射的な筋肉の収縮や自律神経の働きなどによって血流が低下してしまうことなどに起因しています。

東洋医学の常識「冷えているなら温める」

ストレス過多の今の時代、冷えは多くの現代人にかかわってくる問題といえそうです。特に寒い今の時季には顕著に症状が現れやすくなります。2012年12月に養命酒酒造が、20~50代の女性1000人に対して実施した冷え性に関する実態調査によれば、およそ80%が「冷え性である」と回答しています。
冷え性は単に冷えるだけというものでもありません。心身にさまざまな不調が現れる人もいます。にもかかわらず、現在、冷え性自体は病気とは診断されません。理由は、今の日本の医学の主流が西洋医学だからと言われています。
一方、東洋医学では冷え性は大きく「寒証(かんしょう)」というタイプに分類され、立派な治療対象となります。では、その治療方針はといえば、これがいたってシンプル。
冷えるのは、心身を冷やす因子が過剰(余分)あるいは温める因子が不足しているからで、要するに「心身の適正なバランスが崩れている状態」。そこで「バランスを最重視」する東洋医学では、余分な冷えを取り除き、必要な温める力を補えば良いとしています。

冷えた体に温かい朝の食事を
 

普段の生活のなかで体を温める手段といえば、運動? お風呂? それもいいですが、もっと手軽な方法に「食事」があります。
私たちの体は食事をするだけで熱を生み出します。これを食事誘発性熱産生(DIT)といいます。加えて、飲食物の摂取による胃の蠕動運動ほか臓器が活発に動くことなどからも、食事をすれば自然と体は温まるのです。
特に自律神経の切り替えポイントとなる寝起きは比較的体温が低い状態なので、朝食をしっかりと摂ることが有効と考えられます。その内容としては、栄養バランスのとれたサラダなど生野菜を食べるのは一見朝食としては良さそうではありますが、そのまま火を通さず食べるのは意外と体を冷やしてしまうもの。特に冬の寒いこの時季は、手軽に体も温められるスープに野菜などをプラスして食べるのもオススメです。

医療・健康ライター/医薬品登録販売者

岩井浩(執筆)

編集者・ライターとして書籍、WEB等で医療・健康情報を発信しつつ、医薬品管理者としてドラッグストアでの販売にも携わる。
【主な著書】
「市販薬は成分表示だけ見ればいい」(誠文堂新光社)、「医薬品実務販売コンパクトブック」(TAC出版)