

朝食は、日常生活のリズムや体調を保つ上で欠かせないと広く一般に考えられており、近年、朝食を抜く人が多いことが問題になっています。厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果」によると、朝食欠食率は男性15.0%・女性10.2%と、平成28年の調査結果をいずれも下回りました。朝食を摂ることの重要性が世間で再び認識され始めているといえるでしょう。
ただ、欠食率が下がる一方で、食事の内容が冷たいもの(冷朝食)や、サッと済ませられる単品のみなど、栄養素などに偏りのある朝食が増えているようです。冷たい飲食物だけでは、本来の朝食の役割のひとつである体温上昇がうまく行われず、朝から身体を冷やしかねません。また、不十分な朝食によって、朝からやる気が起きない、午前中は集中力が上がらないことを示唆する調査結果も報告されています。
こうした社会背景の中、皆さんに、改めて朝食の大切さを見つめなおしてもらおうと「温朝食ラボ」を立ち上げました。日本古来の食事スタイル「一汁三菜」にあるように、今の朝食に一品、例えば温かい汁物を取りいれることで、皆さんの朝食が今よりも豊かになり、より健康的な一日が送れるように応援するのが目的です。
情報サイト「温朝食ラボ」は、「温朝食」に関する基礎知識やレシピ情報だけでなく、「温朝食」を摂ることの効果や機能の健康価値、最新ニュースなどを発信し、毎日の生活に役立つ情報を提供していきます。

石原 新菜 先生
イシハラクリニック
副院長
帝京大学医学部卒業。医学生の頃から、自然医学の大家で医学博士の父・石原結實氏と共に、メキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどの視察を行い、自然医学の基礎を養う。2年間の研修医生活の後、イシハラクリニックにて漢方薬処方を中心とする診療にあたる。二児の母。
主な著書:『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)、『病気にならない 蒸しショウガ健康法』(アスコム健康BOOKS)、『体を温める漢方で不調を治す』(PHP文庫)他多数

古賀 良彦 先生
杏林大学医学部精神神経科学教室教授
慶応義塾大学医学部卒業後、杏林大学医学部精神神経科学教室に入室。助教授、臨床教授を経て現職。精神保健指定医、日本臨床神経生理学会認定医、日本精神神経学会専門医。また、日本ブレインヘルス協会理事長、日本催眠学会名誉理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会名誉会員を務める。
主な著書:『睡眠と脳の科学』(祥伝社新書)、『熟睡する技術』(メディアファクトリー)、『いきいき脳のつくり方』(技術評論社)、『腦をリフレッシュする大人のぬりえ』(きこ書房)他多数

南雲 久美子 先生
目黒西口クリニック 院長
杏林大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学第二内科に入局、関東逓信病院(現NTT関東病院)消化器内科非常勤嘱託を経て、北里研究所付属東洋医学研究所にて東洋医学を学ぶ。その後、東洋医学と西洋医学を融合して治療を行う目黒西口クリニックを開業。冷え症、自律神経失調症の治療・研究をライフワークとしている。日本東洋医学会認定漢方医学専門医、日本消化器内視鏡学会認定医、介護支援専門員。
主な著書:『新版 冷え症・貧血・低血圧』(主婦の友社)、『タイプ別・冷え症改善ブック』(家の光協会)、『名前のない病気・不定愁訴』(家の光協会)他多数

今津 嘉宏 先生
芝大門 いまづクリニック 院長
藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学病院で外科医として働きながら、漢方医学を学ぶ。済生会中央病院外科副医長、慶應義塾大学医学部漢方医学センター助教、北里大学薬学部非常勤講師、慶應義塾大学薬学部非常勤講師などを歴任し、東京都港区に芝大門いまづクリニックを開院。日本外科学会認定医・専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定機構認定医・暫定指導医、日本東洋医学会専門医。
主な著書:『子どもの心と体を守る「冷え取り」養生』(青春出版社)、『病気が逃げ出す上体温のすすめ』(ワニブックスPLUS新書)他多数